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Norton 吹け上がり不調の対策②


吹け上がらなくなる原因がセンサーでないならば、やはり怪しいのはイグニッションコイルか。


イグニッションコイルはすでにBOSCH製に交換してあるのだが。



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Commandoのイグニッションコイルは左シリンダーの真上にあります。

燃料タンクはこの部分がエグられており、イグニッションコイルはすっぽりタンクに囲まれています。




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下部から見ると遮熱用とみられるゴムシートがありますが、シリンダーヘッドの真上なのでエンジンの熱がモロに上がってきます。

走行直後に手を入れて触ってみると、イグニッションコイル自体はそこまで熱くはなっていない様子。

しかし10分休憩後に様子を見てみると手で触れないほど熱くなっていました。

これはエンジンからの熱がモロに溜まり、尚且つ熱の逃げ場がないからと思われる。


走行中は多少なりとも空気の流れが出来るのでそこまで熱くはならないが、停車中は風も通らずエンジンの余熱(これがもの凄い)が当り続けるのでイグニッションコイルが熱くなってしまうのではないかと推察。


吹け上がり不調時のプラグの状態を見てみるとカブリ気味となっているので、燃料系の問題では無く、やはり電気的な失火による不調であると思われます。

症状から調べてみるとイグニッションコイルの不調からくる失火の症状とも一致している。




近所のコンビニから吹け上がり不調の状態のままゆっくりと帰宅時、ガレージ内でエンジン再始動。

やはり吹け上がりは悪いまま。

そこでガレージ内で5分ほど扇風機の風をシリンダーヘッドとイグニッションコイル部にあててみる。

イグニッションコイルは触れる温度に下がっています。

この状態でエンジン始動。

・・・・・元に戻っています。


やはり原因は熱によるイグニッションコイルの不具合からくる失火かもしれない。




そこでシリンダーヘッド上のゴムシート上に断熱材を挟み、尚且つ走行中の空気がより流れる様にゴムシートに穴を開けました。

そしてイグニッションコイルの取付部も断熱材を貼り込み、イグニッションコイル自体もブラケットとの間にゴムパッキンを挟んで取付け、空気が少しでも流れるようにしてみました。





Norton 吹け上がり不調の対策②_a0115050_17453167.jpg



そして停車直後のエンジンからの熱を逃がしイグニッションコイルを冷やす対策を考える。


どうやって停車中に風を当ててイグニッションコイルを冷やすか・・・。


一つのアイデアが浮かんだので実施してみました。


使うのは会社のデスクで使用している卓上のコンパクトファン。

乾電池でも使用出来るので充電式のエネループを使って使用。

これに固定用のゴムブロックを貼り付けてみました。




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ゴムブロックにシリンダーのフィンの隙間に合わせた溝加工を施しコンパクトファンに接着。

これだけ(笑)



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工具も不要でシリンダーフィンにギュッと嵌め込んで固定できます。

ゴムブロックはエンジンが触れない程熱い状態でも問題無し。

丁度良い角度でシリンダーヘッドとイグニッションコイル部に風があたります。



さっそく実験をしに妙義~秩父へと300km程のツーリングへ。


途中、SAやコンビニでの休憩時にサイドバッグからファンを取り出しシリンダーに固定。

休憩中にずっと風をあて続けました。

ちょっと恥ずかしいのでバイクを端の方に停めてファンを使用(笑)


その結果、4回の休憩後の再始動時に一度も吹け上がり不調になる事がありませんでした。

効いたのか? このファン???(笑)

やはり原因はイグニッションコイルの熱パンクだったのか?


とりあえず気温が高い時期は、サイドバッグにファンを積み込み様子を見ていこうと思います。





by otnlife | 2017-08-30 19:00 | Norton Commando 961 | Comments(6)
Commented by yukifukaa at 2017-09-01 13:14
素晴らしいアイディアです!
不調の原因がほぼ特定できてよかったですね。
やはり日本の暑さと渋滞はヨーロッパ車には敵ですね
Commented by otnlife at 2017-09-01 17:15
ゆきふかさん、コメント頂きありがとうございます。

特定出来たのなら良いのですが、やはり日本の夏の暑さは外車には苦しいようですね(^^;
特に空冷は熱的に弱いです・・・。

涼しい季節に気持ち良く乗ってやるようにします^^
Commented by kouheibasi at 2022-10-04 12:40
大変、ご無沙汰しております。

ご報告。
今年の春から、ついに私のもアイドリング不保持・回転が勝手にホッピングで走行不能に至りました。

"Access Norton"の”Norton 961 Alternate parts list”を頼りに全センサー等を取り寄せ、ショップに持ち込みトようやく復活できました。トライ&エラー的に交換していって、結果的に今回は点火コイルとカムシャフト・ポジションセンサーだけで復帰できました。→https://bit.ly/3rqEszB

今回の事をきっかけに、Facebookやインスタグラムで知り合った走行50,000mileの方など4名の方とNorton整備難民(笑)のグループをつくり互いの知見を共有してます。

また、10,700mileほどの走行でリアスプロケットが舐めてきたので、上記情報を頼りに英TALON社にクッシュラバーと共に発注しました。

そいえば、倒産後ブランドを買った印TVR社が、倒産前に納金済みだったの29人の顧客に「961classic」として納車し、待ち望んだお客さんに喜ばれてました。多分工場に残ってたパーツを総動員して組み上げたんでしょうね。
https://nortonmotorcycles.com/range/commando-961/

Commented by otnlife at 2022-10-04 22:59
kouiheibasiさん、コメント頂きありがとうございます。
Norton、無事復調されたのですね!
良かったです^ ^
街でも全く見かけないバイクですから、オーナーさん同士の繋がりは重要ですね。
いつまでも大切に乗ってあげて下さい♪
Commented by kouheibasi at 2022-10-14 10:46
ありがとうございます。
そういばその印TVR社が、2022モデルを発売をアナウンスしましたね。
https://nortonmotorcycles.com/range/commando-961/
エンジンを中心に350項目、パーツの36%が改善されているそうです。
カムシャフトの信頼性と堅牢性の向上のお陰か、数値上(笑)は高回転型に。
ソリハル製
76.8bhp @7250rpm
81Nm @ 6300rpm
ドニントン製
80bhp@ 6500 rpm
88Nm@ 5200 rpm
シャシーフレーム、燃料タンク、ギアチェンジロッド、クッシュドライブラバー、、キャンチェーンガイドの改良、クランクケースブリーザーシステムの変更、エンジンキャリブレーションの変更、電気系統の新しいコネクタの導入などなど。
しかしユーロ5を通っていないから、日本での正規輸入は厳しいかも知れませんね。
Commented by otnlife at 2022-10-14 19:02
kouiheibasiさん、今度こそ真の復活となるでしょうか。
各部がリファインされ日本に入ってくる様なら、また乗りたいなぁ♪
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